北海道大学第三内科
1998 年 87 巻 5 号 p. 813-818
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わが国におけるH. pylori感染者は6000万人以上であり,感染者のすべてが組織学的胃炎を呈するが,その一部のみが胃潰瘍,十二指腸潰瘍,胃MALTリンパ腫,胃癌となる.かかる疾患の多様な病態は細菌因子に加えて宿主因子あるいはそれらの相互作用が関連している.宿主因子は感染の成立,胃炎の形成,慢性炎症の成立と病態,炎症反応と免疫反応などの局面で検討されている.また,慢性感染の成立には特異な免役機構や自己免疫機序も推定されている.
日本内科学会会誌
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