日本内科学会雑誌
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2.消化性潰瘍
鈴木 雅之
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キーワード: 消化性潰瘍, 酸分泌, 胃炎
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1998 年 87 巻 5 号 p. 832-836

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抄録

強力な酸分泌抑制剤の出現により急性潰瘍の治療法はほぼ確立した.しかし,潰瘍治癒後の再発に対しては長期にわたる投薬以外有効な治療手段はなかった.そうした中, Helicobacter pylori除菌が潰瘍の再発を抑制し,潰瘍症の治療において経済的にも優れていることが明らかにされた.欧米ではH. pylori感染性の消化性潰瘍は初発例でも除菌することが推奨されている.しかし, H. pylori潰瘍の病態生理が完全に明らかにされていない現在,無条件な除菌には消極的な意見も見られる.

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