日本内科学会雑誌
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1.内視鏡を用いたHelicobacter pylori診断培養法,鏡検法と迅速ウレアーゼテストについて
屋嘉 比康治中村 孝司
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1998 年 87 巻 5 号 p. 856-862

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抄録

Helicobacter pyloriの診断法には内視鏡を用いて行われる侵襲的な方法と内視鏡を必要としない非侵襲的な方法がある.内視鏡を用いて行う診断は, 1.培養法, 2.組織鏡検法, 3.迅速ウレアーゼテスト, 4.フェノールレッド散布法, 5. DNA診断など主に生検組織を用いる方法で行われている. Helicobacter pylori感染症が感染症である限り,胃粘膜局所に原因菌を証明することは必要なことであり,培養法などはゴールドスタンダードな検査法と言えよう.本稿では日常的に広く用いられている培養法,組織鏡検法,迅速ウレアーゼテストについて著者らの成績を示してその特徴や有用性,方法について解説する.

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