東京大学第二内科
中野総合病院
1998 年 87 巻 5 号 p. 925-927
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症例は76歳男性.心エコー図上,右Valsalva洞に接する腫瘤像を,大動脈造影上,石灰化を伴う腫瘤像とその内部に右Valsalva洞より流入する少量の血流像を認めたため,内部が血栓化した右Valsalva洞動脈瘤と診断した.本疾患は10~40歳代に破裂により発症することが多いが,本症例は著明な内部血栓と石灰化により高齢に至るまで無症候に経過した,まれな一例であると考えられる.
日本内科学会会誌
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