日本内科学会雑誌
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10.女性化乳房の症候・検査・診断
舟橋 啓臣
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1998 年 87 巻 6 号 p. 1047-1052

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抄録

女性化乳房(gynecomastia)は外来診療において比較的よく遭遇する疾患である.生理的なものと病的なものがあり,病的女性化乳房には薬剤性・ホルモン異常性などがある.また,男性乳癌とは慎重な鑑別を要する.超音波検査,マンモグラフィー,穿刺吸引細胞診は乳癌との鑑別診断に非常に有用である.女性化乳房の多くが生理的なものと,薬剤性であるが,良性でも外科的治療の対象となる.

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