横浜労災病院内科
1998 年 87 巻 6 号 p. 1080-1084
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副腎クリーゼは副腎ステロイドが枯渇した結果生じる病態であり,倦怠感,食欲低下,腹痛等の非特異的症状で始まりショックに陥り初めて本症に気付くことが多い.主症状は低血圧,低ナトリウム血症,低血糖である.慢性副腎不全や長期ステロイド療法後に感染,出血等のストレスを契機に副腎クリーゼをおこす.しかし,基礎に副腎疾患がなくても重症感染(敗血症等)では副腎梗塞や出血で副腎クリーゼが生じる.早期からのステロイド薬の補充にて救命可能である.
日本内科学会会誌
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