仙台市立病院内科
仙台市立病院神経内科
1998 年 87 巻 6 号 p. 1130-1132
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症例は20歳の女性.精神分裂病加療中,突然嘔吐,痙攣,意識障害をきたした. CK上昇もみられ悪性症候群との鑑別が困難であったが,低Na血症と大量の低張尿排泄を認めたため,水中毒の回復期および横紋筋融解症の併発と考えた.低張液大量輸液で対処したが, Naの上昇抑制は不十分で,第6病日のMRIで中脳の脱髄変化が認められた.水中毒の病態の十分な把握と,治療法の確立が必要と考えられた.
日本内科学会会誌
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