日本内科学会雑誌
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IgGκ型Mタンパク血症を伴った肝Lymphoplasmacytoid Lymphomaの1例
関川 哲明岩瀬 さつき高原 忍伊藤 潔山田 順子多田 紀夫望月 正武
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1999 年 88 巻 12 号 p. 2471-2473

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抄録

症例は46歳女性.腹部膨満,腰痛を主訴に,他院にて腹部CT上巨大な肝腫瘤を発見された.生検の結果悪性リンパ腫(lymphoplasmacytoid lymphoma)と診断され当院紹介入院.肝右葉を占拠する巨大腫瘤は門脈右枝を完全閉塞し,既に門脈圧亢進症状を呈していた. IgGκ型Mタンパク血症を伴い,免疫組織染色の結果から,腫瘍産生性と考えられた.肝原発リンパ腫としては,きわめて稀な組織型の1例を報告する.

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