日本内科学会雑誌
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1.高血圧原因遺伝子研究の進歩
梅村 敏石上 友章
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1999 年 88 巻 2 号 p. 198-206

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抄録

日本に3000万人以上の患者がいるといわれている高血圧症の9割以上を占める本態性高血圧症の原因は不明である.その成因の3~4割に遺伝が関与しており,複数個ある原因候補遺伝子の解析が進み,レニンーアンジオテンシン系を中心とした遺伝子異常との関連が明かとなりつつある.単一遺伝子異常原因とするまれな家族性高血圧症も次々と明らかになってきている.今後,これらの明らかとなってくる原因遺伝子変異を知ることにより,高血圧症発症の予防や治療がより個々の患者に適したものとなってくる可能性がある.

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