日本内科学会雑誌
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無顆粒球症を合併後,寛解導入し得た難治性潰瘍性大腸炎の1例
中村 研二竹島 史直塩澤 健古巣 央朝長 道生磯本 一大曲 勝久水田 陽平村瀬 邦彦河野 茂
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2000 年 89 巻 1 号 p. 139-141

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抄録

症例は63歳の男性.中等症の全結腸型の潰瘍性大腸炎でプレドニゾロン(PSL)減量中に再然したため当院へ転院した. PSLを再増量し,経過とともに漸減していたが,臨床的,内視鏡的に中等度の活動性が続いていた.経過中に無顆粒球症を合併したため,その原因と思われたサラゾスルファピリジンを中止し, G-CSF製剤を投与した.顆粒球数はその後速やかに回復し,また,無顆粒球症の発症を契機に潰瘍性大腸炎は寛解状態に入った.

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