東北大学総合診療部
一関病院第一内科
2000 年 89 巻 1 号 p. 3-8
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食道内酸逆流は,下部食道粘膜の消化性炎症による粘膜傷害と胸やけなどの逆流症状を誘発する.食道の粘膜傷害は逆流の程度と相関するが,胸やけ症状は食道粘膜の過敏性に由来するところが大きく,逆流時間の長さとは直接の根関はない.すなわち,食道粘膜傷害と逆流症状とは別の機序によって発現するものである.しかし,その基底にある背景は食道内酸逆流であり,酸性胃内容物逆流防止の治療によって病態が改善・軽快する.
日本内科学会会誌
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