日本内科学会雑誌
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4.形態学的立場からみた胃・食道逆流症の病理
山田 哲夫滝澤 登一郎
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2000 年 89 巻 1 号 p. 53-61

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抄録

胃内容物の食道への逆流による病態を広く含む概念として「胃・食道逆流症(GERD)」が盛んに用いられるが,病理診断名としては「逆流性食道炎」が妥当である.逆流性食道炎の病理診断基準は確立されておらず,いくつかの非特異的炎症所見を組み合わせて判断する他はない.逆流の存在が明らかであるにも係わらず食道炎を来さなかった剖検例の検討から,逆流性食道炎の発生には貯留(trap)が不可欠であることを示した.

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