日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
2. Barrett食道の内視鏡診断
内視鏡観察のみでBarrett食道は診断出来るか?
星原 芳雄
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 89 巻 1 号 p. 85-90

詳細
抄録

食道裂孔, squamo-columnar junctionおよび縦走血管との位置関係を内視鏡にてprospectiveに検討すると,縦走血管が食道裂孔を越えて胃の円柱上皮下に認められる症例は一例も存在せず,食道胃接合部付近では縦走血管の透見は食道に固有の所見であり,また縦走血管の下端を食道下端と考えるのが妥当と考えられた.従って,縦走血管を指標にすることにより内視鏡的にBarrett上皮の存在を確実に診断することが出来る.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top