国立国際医療センター膠原病内科
2000 年 89 巻 10 号 p. 2174-2176
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症例は25歳男性.幼少時より扁桃腺炎を繰り返していた.急性扁桃腺炎にて抗生剤投与されたが改善せず入院.血液培養から嫌気性菌が検出され, CTにより左頸静脈・腕頭静脈の血栓と多発性肺梗塞が確認され, Lemierre症候群と診断した.抗生物質及び抗凝固療法により改善したが,退院直前に広範な肺梗塞を併発,死亡された.本症候群は近年稀な疾患となったが未だ致死率が高く,日常診療において念頭におくべき疾患と思われる.
日本内科学会会誌
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