愛知県厚生連加茂病院内科
2000 年 89 巻 11 号 p. 2345-2346
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症例は74歳,男性.心窩部腫瘤にて当科入院.入院時, AFP 3.351ng/mlと高値であった.胃重複癌の膵浸潤,肝・リンパ節転移と診断し全身化学療法を施行するも効果なく死亡.病理解剖では,胃重複癌,膵癌,直腸癌を認め, AFP免疫染色は膵癌部でのみ陽性で, AFP産生膵癌と診断した.本邦で,免疫組織学的に膵癌部にAFPの局在を確認しえた報告は31例しかなく,大変稀な症例であると考えられた.
日本内科学会会誌
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