日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
マムシ咬傷後に心室細動,心不全を発症した1例
尾本 篤志近藤 盛彦内田 亮足立 陽子大友 敏行西田 康一西尾 晃中村 充男
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 89 巻 11 号 p. 2350-2352

詳細
抄録

症例は17歳,女性.マムシ咬傷後に横紋筋融解,急性腎不全をきたし入院.腎不全は血液透析の施行で回復した.しかし,経過中,突然,心室細動を認め,電気的除細動にて洞調律に復したものの, Forrester II型の心不全の状態であった.心不全は利尿薬,血管拡張薬等で回復した.マムシ咬傷後に心室細動,心不全を生じたとの報告は稀であるが,重篤な合併症であり注意を要すると思われ報告する.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top