日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
膵頭部領域腫瘍と鑑別が必要であった腹部リンパ節結核の1例
腹腔鏡下リンパ節生検で確診を得た1例
坂本 裕子五十嵐 久人澄井 俊彦有田 好之井口 登与志名和田 新
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 89 巻 4 号 p. 762-764

詳細
抄録

症例は32歳男性. 1996年からBehçet病にてプレドニゾロン内服中(総投与量8400mg). 1998年8月に肝機能異常・黄疸を指摘.腹部超音波検査で膵頭部に径4cmの腫瘤性病変を認め,腹部CT, MRIで辺縁が濃染される腫瘤を認め,腹部リンパ節結核によるリンパ節腫大が疑われた.腹腔鏡下生検にて,好酸菌染色でリンパ節内の結核菌が同定された.抗結核剤投与にてリンパ節は縮小した.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top