日本内科学会雑誌
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下大静脈欠損・奇静脈結合に合併した広汎型肺血栓塞栓症の1例
宮下 一美山田 典一矢津 卓宏清水 敦哉沖中 務藤岡 博文井阪 直樹高瀬 幸次郎中野 赳
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2000 年 89 巻 4 号 p. 765-767

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抄録

症例は73歳,女性.腹腔鏡下胆嚢摘出術後に失神発作をきたし,肺動脈造影にて肺血栓塞栓症と診断.カテーテル血栓吸引術と抗凝固療法を行うも,再度ショックをきたし,緊急外科的血栓摘除術施行.画像診断にて,下大静脈欠損・奇静脈結合と診断.今回は,気腹が誘因となって著明に拡張した奇静脈内に形成された血栓により肺血栓塞栓症を発症したと考えられた.

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