日本内科学会雑誌
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2.出血傾向診断へのアプローチ
滝沢 盛和
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2000 年 89 巻 6 号 p. 1062-1068

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抄録

出血傾向の鑑別診断をする上で,生理的な止血機序を十分に理解することが必要である.正常な止血には血管,血小板,凝固,線溶等の要素が重要であり,これらのどれに問題があるのかを判定しなければならない.まず,最も重要なアプローチとして詳細な問診,診察が必要である.正確な病歴と症状を把握した後に,診断に有用な臨床検査をオーダーすべきである.スクリーニング検査で,ある程度の出血機序を推定し,次に特殊検査を行う.

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