日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
1.透析療法の現況
前田 憲志
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 89 巻 7 号 p. 1324-1330

詳細
抄録

わが国の慢性透析症例数は年々増加し,高齢化の進行,糖尿病・腎硬化症を原疾患とする治療の難しい症例の増加が見られている.一方,生存率に影響する因子が検出され,各指標の至適範囲が求められている.粗死亡率は1990年代に入ると9%台で徐々に上昇していたが,治療法の進歩により1996年より,ほぼ安定している.長期予後の改善のためには, 1回5時間以上で高分子物質の除去に優れた透析療法と運動による体力増強が大切である.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top