高岡市民病院内科
高岡市民病院皮膚科
富山医科薬科大学第一病理学
2000 年 89 巻 7 号 p. 1424-1426
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症例は78歳,男性.除草剤と殺虫剤を散布した翌日より発熱,四肢の紫斑を伴った浸潤性紅斑が出現し入院した.皮膚生検により真皮上層から中・下層の小血管のフィブリノイド壊死と白血球破砕性血管炎の所見が得られ,発症様式および臨床所見より過敏性血管炎と診断した.原因薬剤として,今回散布したグリホサートイソプロピルアミン塩を含有するアミノ酸系除草剤が考えられた.同除草剤による過敏性血管炎の報告はなく,貴重な症例と考えられた.
日本内科学会会誌
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