日本内科学会雑誌
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3.糖尿病の病態-インスリンの分泌障害か抵抗性か-
1)分泌障害
山田 祐一郎
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2000 年 89 巻 8 号 p. 1507-1511

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抄録

わが国の多くの糖尿病患者はグルコースに対するインスリン分泌能が障害されており,膵β細胞内の糖代謝の障害がその原因ではないかと考えられている.グルコースが膵β細胞からインスリンを分泌する分子機構が次々と解明され,一部の症例では,グルコース代謝経路の遺伝子変異で糖尿病が発症するが,多くの糖尿病患者ではその遺伝的背景は未だ不明である.インスリン分泌障害の遺伝素因を有する症例で,運動不足・脂肪過剰摂取などによりインスリン抵抗性が加わると糖尿病を発症しやすいのではないかと考えられる.

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