日本内科学会雑誌
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2.経口薬の選択と用い方
1)インスリン分泌促進薬
吉元 勝彦石田 均
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2000 年 89 巻 8 号 p. 1523-1529

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抄録

近年,膵β細胞膜上にスルフォニル尿素(SU)薬が特異的かつ高親和性に結合する受容体(SUR)が同定され, SU薬によるインスリン分泌促進機構の詳細が明らかとなってきた. SU薬は糖尿病状態下で,グルコースに対するインスリン分泌が障害されている膵β細胞においてもインスリンの分泌促進作用を示すことができ,膵β細胞が脆弱でインスリン分泌不全を生じやすい日本人にとっては理にかなった血糖降下薬といえる.一方,非SU系インスリン分泌促進薬は最近上市された新たな血糖降下薬で,速効・短時間作用を特徴とする.化学構造上SU基は有さないものの, SU薬と同様の機序でインスリン分泌を促進する.しかしながら同じインスリン分泌促進薬でも体内における薬物動態が異なっており,臨床的には使い分ける必要がある.

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