日本内科学会雑誌
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2.原発性胆汁性肝硬変
市田 隆文
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2001 年 90 巻 1 号 p. 35-42

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抄録

原発性胆汁性肝硬変に対する肝移植は,その臨床成績から最も予後の良い適応疾患と位置付けられている.しかし,わが国の生体肝移植では予想に反してその成績は思わしくないことが判明した. 8万例以上の経験を有する欧米と1,000例強のわが国の肝移植経験から致し方ないところであるが,多くの死因は術後短期間での感染症や脳血管障害である.術後1年以降はほとんど死亡例をみないことより,基本的には予後良好な疾患群であることに間違いはない.また,生体肝移植例では原疾患の再発を示唆する所見が多く認められ,難治性疾患の病態解明に関連して注目される.

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