90 巻 (2001) 12 号 p. 2413-2419
Guillain-Barré症候群は,各種感染が契機となって発症する自己免疫性末梢神経疾患である.先行感染の主要な病原体として,急性腸炎の起炎菌であるCampylobacter jejuniが同定されている.本菌菌体上には,ヒト末梢神経の構成成分であるガングリオシドと構造の類似するりポ多糖が存在することが証明されており,患者血中にはガングリオシドと反応する自己抗体が検出されることから, Guillain-Barré症候群の発症機序として分子相同性仮説が提唱されている.