日本内科学会雑誌
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1.診断基準と診断の実際
森松 光紀
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2001 年 90 巻 4 号 p. 630-635

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抄録

緊張型頭痛は慢性頭痛の中では最も頻度の高いものである.反復発作型と慢性持続型に分けられるが,前者の方が有病率が高い.また,頭部筋群の過剰収縮を伴う型と,伴わない型がある.頭部筋群の過剰収縮を伴うものがかつての筋収縮性頭痛に相当する.本症の発生には頭頸筋過剰負荷や心理的ストレスが密接に関係する.しかし,頭部の器質的疾患や全身代謝性疾患も同様な頭痛を起こしうるので,基礎疾患の有無の検索も重要である.

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