日本内科学会雑誌
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6. Lung Volume Reduction Surgery-気腫肺減量手術-
千原 幸司中井 真尚佐原 寿史津田 透小澤 佳宏平田 健雄日高 昭斉峯尾 喜好江端 広樹小林 敏信
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2001 年 90 巻 5 号 p. 842-848

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抄録

肺気腫は肺胞が破壊されて,過剰な気体貯留をきたした気腫肺部分-airoma-が肺内に増加した病理学的な「形」の異常のために呼吸仕事量が増加した肺-気道となったうえに,この肺-気道に気量変化を起こす役割を担う呼吸のポンプ-chest wallが本来の位置や条件ではないところで働かざるを得ないという解剖学的な「形」の異常から起こる「機能不全」疾患であり,「形」の異常が原因,ととらえ得るところに外科治療の可能性がある.

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