2002 年 91 巻 4 号 p. 1309-1312
症例は70歳,男性.糖尿病治療のため入院し,入院時腹部超音波検査にて4×3cm大の右副腎腫瘤を指摘され, CTでは内部は不均一に造影された. I131-MIBGシンチグラムでも同部に集積を認め,血・尿中カテコールアミンおよびその代謝産物の上昇を認めたことから,褐色細胞腫の臨床診断のもとに右副腎摘出術を施行した.病理組織学的診断は褐色細胞腫-神経芽腫群腫瘍混合腫瘍Mixed neuroendocrine-neural tumor (MNNT)であった.