清恵会病院内科 大阪医科大学第一内科
清恵会病院内科
2002 年 91 巻 4 号 p. 1326-1328
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症例は片頭痛の既往のある32歳男性.視野障害に続く頭痛にて来院.発症時抗カルジオリピンIgG抗体陽性で,頭部CT・MRIにて右後頭葉と右小脳に梗塞巣を,頭部MRAにて右後大脳動脈の狭窄を認めた. 3カ月後に抗体は陰性化したが,神経脱落症状は残存した.片頭痛に伴う脳梗塞の成因に抗リン脂質抗体の関与が注目されており,本症例では片頭痛が血管攣縮に,一過性の抗リン脂質抗体出現が血栓形成に関与したと考えられ,文献的考察を加え報告する.
日本内科学会会誌
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