浦添総合病院総合診療内科
浦添総合病院放射線科
2002 年 91 巻 5 号 p. 1589-1592
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症例は66歳,女性.傾眠傾向を主訴に受診し血液検査にて高アンモニア血症を認めた.腹部エコー, CTにて門脈閉塞および多発性肝嚢胞を認めたが肝硬変を示唆する検査所見なく,画像的に嚢胞による圧排が原因と考えられた.肝S6の径10cmの嚢胞に対しエタノール硬化療法を施行し門脈の再開通を認め,高アンモニァ血症も軽快した.本症例は多発性肝嚢胞による門脈閉塞で高アンモニア血症を引き起こした稀な症例であり報告する.
日本内科学会会誌
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