92 巻 (2003) 1 号 p. 21-28
早期胃癌の治療に占める内視鏡的粘膜切除術(EMR)の比重は年々高くなっている.胃癌学会の提唱するEMRの絶対適応基準は, (1)分化型腺癌, (2) 2cm以下, (3)潰瘍所見(一), (4)明らかなSM浸潤所見のないもの,である. EMRの手技には種々あるが,近年開発された高周波メスにより直接粘膜を切開する方法により病変の一括切除率は向上した. EMR前の正診率に制限がある以上,切除後の組織学的検索は必須であり,正確な病理診断を得るためにも一括切除はEMRの重要な因子である.