92 巻 (2003) 6 号 p. 999-1006
造血幹細胞移植は,造血幹細胞ソース(骨髓,末梢血,臍帯血)やドナー(自己,血縁,非血縁)の違いによって多様化している.同種骨髓移植は,白血病に対する治癒的治療法として確立され,治療原理として同種移植に伴い抗白血病効果であるgraft-vs-leukemia (GVL)効果が注目されている.同じ治療原理を有する同種末梢血幹細胞移植は,急速に普及しつつあるが,その適応と限界は明らかにされておらず,科学的および倫理的に適正な臨床試験による検討が不可欠である.