日本内科学会雑誌
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1.特発性間質性肺炎
その病態と分子標的制御への可能性
海老名 雅仁貫和 敏博
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2003 年 92 巻 7 号 p. 1266-1271

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抄録

特発性間質性肺炎の中心的疾患である特発性肺線維症は,慢性的に線維化が亢進する予後の悪い疾患である.その効果的な治療法は未確立であり,肺胞上皮のアポトーシスから不可逆的な線維化病変に至る,多段階の分子病態に基いた新たな分子標的治療が望まれている.また,肺胞隔壁のガス交換能を回復する為には,抗線維化療法に加えて,改変された肺胞壁の組織再生を促進する治療法を同時に進行させる必要がある.

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