日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
脳卒中治療ガイドライン
その概要と内科医にとっての問題点
篠原 幸人
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 93 巻 11 号 p. 2449-2455

詳細
抄録

脳卒中大国である日本に従来なかった学会主導型の脳卒中治療ガイドラインを,日本脳卒中学会・日本神経学会・日本脳神経外科学会(脳卒中の外科学会)・日本神経治療学会・日本リハビリテーション医学会の5学会と厚生労働省3研究班が合同で2004年2月に完成した.その作成過程と,特に内科医にとって関心のある発症予防と生活習慣病,超急性期の血圧管理,血栓溶解療法,抗血小板療法,脳保護療法,心房細動に対する心原性脳塞栓症の予防などを中心にガイドラインの推奨を抜粋して紹介すると共に,その陰にある問題点につき言及した.
日進月歩の脳卒中治療に対応するため,本ガイドラインは3年後のrenewalに向けて動き始めているが,その理由も合わせて報告した.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top