順天堂大学内科学
2004 年 93 巻 4 号 p. 690-697
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2型糖尿病が激増している.過食,運動不足がその原因と捉えられがちであるが,本邦の患者の大多数は,食後血糖値上昇に対応した瞬時のインスリン分泌がみられない,という遺伝表現型を有している.インスリンの働きが低下し,肝糖取り込み率が低下すると食後血糖値の異常な上昇がおこる.高血糖に刺激され,遅延して分泌されたインスリンが肥満,脂質代謝異常,高血圧を惹起し, metabolic syndromeを成立させる,と捉えることができよう.
日本内科学会会誌
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