日本内科学会雑誌
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3.循環器合併症:閉塞性睡眠時無呼吸を伴う肥満高血圧と肥満型心不全
塩見 利明篠邉 龍二郎大竹 一生長谷川 里佳臼井 研吾
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2004 年 93 巻 6 号 p. 1114-1119

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抄録

SASに合併する循環器疾患として肥満,高血圧,メタボリックシンドローム,虚血性心疾患,そして慢性心不全(CHF)への進行には一連の病態の推移がある. CHFの病因もリウマチ性から特発性や虚血性に変わり,合併する睡眠呼吸障害のタイプからみれば,将来的にCHFは非肥満型と肥満型に分けられる方がよい.非肥満型CHFにはCSA(またはCSA-CSR),一方肥満型CHFにはOSAが高率に合併し,前者は在宅酸素療法(HOT),後者はNCPAP療法がよい適応である.

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