日本内科学会雑誌
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小腸内視鏡検査
山本 博徳喜多 宏人砂田 圭二郎矢野 智則林芳 和佐藤 博之岩本 美智子井戸 健一菅野 健太郎
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2004 年 93 巻 6 号 p. 1189-1199

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抄録

近年小腸内視鏡検査に新しい二つの方法が登場した.ワイヤレスカプセル内視鏡とダブルバルーン内視鏡である.ワイヤレスカプセル内視鏡は苦痛もなく,被検者を医療施設に拘束することも無く全小腸の内視鏡画像検査を可能とした画期的検査法である.小腸疾患の初期検査としての有用性が期待されるが生検,内視鏡治療が出来ないこと,狭窄部での滞留の危険性がある事などが問題である.
ダブルバルーン内視鏡は内視鏡先端とオーバーチューブ先端の二つのバルーンを組み合わせて操作し,腸管を短縮しながら挿入していく新しい内視鏡挿入概念に基づいた内視鏡である.経口的,経肛門的のどちらからのルートでも挿入でき,消化管全域の内視鏡検査が可能となった.深部小腸においても操作性に優れ,任意の部位での往復観察,生検,内視鏡処置が可能である.
これら二つの新しい小腸内視鏡検査により小腸疾患へのアプローチに変革がもたらされる事が予想される.

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