日本内科学会雑誌
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3.関節リウマチ早期診断とMRI
川上 純玉井 慎美上谷 雅孝高尾 正一郎藤川 敬太青柳 潔江口 勝美
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2005 年 94 巻 10 号 p. 2052-2056

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抄録

単純骨X線は関節リウマチ(RA)の早期骨・関節傷害の検出には不向きだが,これら病変の描出には, MRIがきわめて有用である. MRIで描出される早期RAの骨・関節傷害には,滑膜炎,骨髄浮腫および単純骨X線ではわからない骨浸食があげられる.骨髄浮腫やMRIでの骨浸食は,単純骨X線での骨浸食の前駆病変と考えられており,早期RAの予後予測にも重要な所見である.私たちの前向き症例対照研究でも,骨髄浮腫は炎症反応や抗シトルリン化環状ペプチド抗体(抗CCP抗体)と正の相関を示し, MRIは, RAの早期骨・関節傷害の評価に有用な検査と考えられる.

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