日本内科学会雑誌
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4.レジオネラ肺炎
新里 敬
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2005 年 94 巻 11 号 p. 2275-2280

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抄録

レジオネラは市中肺炎の主要起因菌であり,院内肺炎にも関与することがある.従来は予後の悪い肺炎とされてきたが,近年の新しい診断法(尿中抗原検査法)や治療薬(ニューマクロライド薬,レスピラトリーキノロン薬)の開発により,予後は劇的に改善している.通常の細菌検査ではレジオネラの検出が困難であることから,得られた臨床情報より早期にレジオネラ肺炎を疑い,検出のための検査を施行できるか,が重要である.

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