日本内科学会雑誌
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4.腫瘍マーカーは早期診断にどこまで有用か
大倉 久直
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2005 年 94 巻 12 号 p. 2479-2485

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抄録

早期がんでの腫瘍マーカーの陽性率は低く,早期診断に有効な腫瘍マーカーは少ない.ハイリスク群のスクリーニングに用いて潜在がんの発見に寄与するものには,前立腺がんのPSAと,胃がんのペプシノゲンがある.また,ハイリスク群の追跡にはAFPが有効である.術前マーカーが基準値以下の場合,術後のマーカー検査は不要だが,早期がんでも治療前に基準値を超えていれば転移の可能性があり,進行がんに準じたフォローアップが推奨される.

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