日本内科学会雑誌
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磁気刺激による神経疾患の診断と治療の試み
玉川 聡魚住 武則辻 貞俊
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2005 年 94 巻 4 号 p. 782-787

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抄録

経頭蓋磁気刺激法(TMS)は変動磁場によって生じた渦電流により,深部の神経組織を刺激するものである.運動誘発電位(MEP)検査は,一次運動野にTMS与えることにより誘発される筋電図変化を記録する方法であり,様々な神経疾患の診断に役立てられている.この検査では主にMEP閾値, MEP潜時, MEP振幅の3つを評価の対象としており,これらのパラメータの評価により軸索の脱落や脱髄といった神経障害の機序を推測することができる.
反復経頭蓋磁気刺激法(rTMS)のうち,高頻度rTMSではコイル直下の大脳皮質の興奮性が増大し,低頻度rTMSでは抑制されることが知られている.そのため,大脳皮質興奮性の異常をきたす病態に対して治療的に用いる試みがなされているが,現在のところ治療法としてコンセンサスを得られるには至っていない.

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