日本内科学会雑誌
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4.妊娠中毒症(妊娠高血圧腎症)
阿部 信一
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2005 年 94 巻 5 号 p. 930-934

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抄録

妊娠中毒症(妊娠高血圧腎症)は高血圧(収縮期血圧140mmHg以上,拡張期血圧90mmHg以上)を主徴とし蛋白尿を伴う病態で,妊娠20週以降に見られ,分娩後は正常にもどる.成因はまだ解明されていない.軽症例が多いが,ときに重篤な母体合併症や胎盤機能不全による胎児発育遅延や胎児死亡をきたすこともある.このような病態を早期に発見して対処し,適切な分娩時期と分娩方法を決定することが大切である.

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