日本内科学会雑誌
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不明熱で発症したnonsystemic vasculitic neuropathyの1例
塩 季織小林 浩子池田 恒彦深谷 悦子岩舘 治代引地 拓人関根 英治渡辺 浩志小原 勝敏佐藤 由紀夫
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2005 年 94 巻 7 号 p. 1406-1408

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抄録

症例は72歳,男性. 2003年11月亜急性甲状腺炎と診断されステロイドの内服を開始したが, 2004年1月ステロイド減量中に発熱し, 2月には右足背の筋力低下と両足背の痺れが出現し多発性単神経炎と診断された.感染症,脱髄性疾患,全身性血管炎は否定されNonsystemic vasculitic neuropathy(NSVN)と診断した.その後,アザチオプリンの追加投与により神経症状は改善した. NSVNは多臓器障害を欠き末梢神経障害が前景に立つ血管炎である. NSVNの治療はステロイドに免疫抑制薬を併用することが有用であると推測された.

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