名古屋文理大学紀要
Online ISSN : 2433-5517
Print ISSN : 1346-1982
名古屋文理大学におけるCG教育実践及び研究報告
周 欣欣長谷川 聡前田 恵美森 博
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2013 年 13 巻 p. 75-83

詳細
抄録

Computer Graphics(CG) の原理は,情報処理分野の中でも比較的高度な技術を含み,大学の情報教育においてその基本的な技法を学ぶことは有意義である. CG の美しい映像の裏側には,CGの生成技術を担う複雑な数学が使われている.しかし,入学前の学習歴の多様化又個々の基礎学力も多様化している大学学部生に一律に数学的な原理から CG を教えることは容易ではない.学生に楽しみながら意欲を持って CG を勉強させるためには,様々な教育的考慮が必要である.著者は長年に渡って,高校まで文科系だった学生を多く含む多様な学部学生を対象に CG の授業を担当してきた.本稿では,文科系学部生に対する CG 教育のあり方を提案し,CG 教育実践及びその結果について述べる.本学における CG 教育の現状と2000年度から2011年度までに実践した授業の概要及び,授業を受けた学生のCG 作品いくつかを紹介する.

著者関連情報
© 2013 名古屋文理大学
前の記事 次の記事
feedback
Top