2014 年 14 巻 p. 33-39
地域スポーツクラブに所属する本研究対象者は,意識調査より,食事や栄養についての意識が低いことが明らかになった.そこで,対象者のうち同意を得られた8名(14歳男子)に対し,栄養摂取状況と問題点の把握を目的に3日間の食物摂取状況調査を実施した.その結果,一般男子中学生の栄養摂取基準値はほぼ充足し,摂取量は全国平均値を上回ったが,対象者の運動量に見合った基準値と比較すると炭水化物,鉄,食物繊維の不足が明らかになった.栄養バランスの乱れや不足は,競技成績の低下に繋がるだけでなく,中学生が成長期であることからも,過不足のないバランスのとれた食事が重要である.そのためには,本人および保護者,指導者のさらなる指導や支援が必要であると考えられる.