名古屋文理短期大学紀要
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高校生の生活習慣と咀嚼能力
松田 秀人橋本 和佳高田 和夫
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2004 年 28 巻 p. 25-29

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抄録

目的:生活習慣とチューインガムを用いて咀嚼能力を調べた. 方法:高校生を対象に生活習慣を調査した.生活習慣と咀嚼能力の関連を調べるために,歯科用キシリトールガムを用いて咀嚼能力を測定した. 結果:咀嚼能力に有意差が認められた生活習慣は,男子生徒では,「運動が大好きですか」,「朝食は毎日必ず食べていますか」であり,女子生徒では,「食べる速さはいかかですか」,「きらいな食べ物がたくさんありますか」,「寝る前によく食べたり飲んだりしますか」であった.すなわち男子生徒では,運動が大好きな生徒,朝食を毎日必ずしも食べていない生徒のほうが咀嚼能力が強かった.また女子生徒では,食べる速さが遅い生徒,嫌いな食べ物が少ない生徒,寝る前によく食べたり飲んだりする生徒のほうが咀嚼能力が強かった.しかしながらよく噛んで食べていると自覚している生徒の咀嚼能力は,よく噛んでいないと自覚している生徒と有意差が認められなかった.よく噛んでいるという自覚と咀嚼能力は一致していなかった.

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© 2004 名古屋文理大学
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