年報政治学
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〔特集〕 政党研究のフロンティア
ボリビア小選挙区比例代表併用制における投票行動
―白票を含む分割投票の規定要因について―
舟木 律子
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2016 年 67 巻 2 号 p. 2_185-2_207

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抄録

ボリビアでは1997年選挙より, 小選挙区比例代表併用制が導入された。同制度で有権者は, 同時に投票する2票のうちの1票を, 大統領と上院議員・下院比例区議員を選出し, もう1票を, 下院小選挙区議員を選出するために投じる。制度導入以降これまでに5回の選挙が実施され, 2票の投票先が異なる政党またはいずれかが白票となる分割投票が, 特に3回目の選挙以降の全ての回できわめて顕著にみられた。本稿はこのように, ボリビアの混合型選挙で確認される, 白票も含む分割投票の規定要因を明らかにする試みである。選挙区レベルのアグリゲートデータを用いた重回帰分析の結果, 制度導入後2回目までの選挙では, 候補者要因のみが影響を与えていたが, 2005年の社会主義運動党の躍進後, とりわけ2009年選挙後は, 候補者要因に加えて, 有権者の投票に対する有効性感覚が減退した結果として, 小選挙区での白票が顕著となったことを明らかとした。

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