熱硬化性樹脂
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フェノール樹脂繊維
飯塚 登志有田 喜一
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1988 年 9 巻 3 号 p. 162-168

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抄録
フェノール樹脂繊維「カイノール」はノボラックを溶融紡糸した後, 酸性触媒下, ホルムアルデヒドで硬化させて得られるフェノール樹脂繊維である。防炎性, 耐熱性, 耐薬品性などフェノール樹脂の持つ優れた性質を有するほか, 繊維状であることから紙, フェルト, クロスなど各種の形態に加工が可能であり多くの機能性を付与させることができる。また不溶融性であることから容易に炭素繊維化でき、アモルファスな炭素繊維を得ることができる。さらに水蒸気などの酸化性ガスで賦活することにより, 高性能の活性炭素繊維が得られる。これらの特長, 性質を利用し, 重厚長大型の基幹産業から, 電子関連, 航空宇宙関連の先端産業に至るまでの幅広い用途で実用に供されている。
本稿ではカイノールの開発背景, 製造法と構造, 特長, 用途について紹介する。
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© 合成樹脂工業協会
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