神経心理学
Online ISSN : 2189-9401
Print ISSN : 0911-1085
ISSN-L : 0911-1085
シンポジウムII 高次脳機能障害の治療戦略
経頭蓋磁気刺激によるニューロモジュレーション
小林 俊輔
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 34 巻 2 号 p. 135-141

詳細
抄録

反復経頭蓋磁気刺激(repetitive TMS,rTMS)は神経疾患の治療を目的として応用され,多くの成果が発表されている.米国ではうつ病に対する治療がFDAに承認されているが,高次脳機能障害に対する治療効果に関しては未確立の面が多い.本稿ではTMSについてその基本的な原理やプロトコールを解説した上で,rTMSを応用した臨床研究をレビューする.過去の研究の問題点やエビデンスについての現状から,今後の臨床研究がどうあるべきかについて議論する.

著者関連情報
© 2018 日本神経心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top