G方程式を用いた乱流予混合火炎のラージ・エディ・シミュレーション（LES）において重要となるサブグリッド・スケール（SGS）燃焼モデルを構築するために，詳細化学反応機構と熱物性値・輸送係数の温度依存性を考慮に入れた高レイノルズ数水素・空気乱流予混合火炎の三次元直接数値計算（DNS）結果を解析した．スカラーGを定義する際に，温度から定義される反応進行変数あるいは符号付距離関数を用い，DNS結果にフィルター操作を施すことで厳密にSGS成分を抽出した．それらの解析結果からスカラーGの定義とSGS燃焼速度の関係を明らかにした．
